12月11日 冷たい雨の金曜日
六本木の国立新美術館にて、とても貴重なコンサートが開かれ、ご招待していただき行って参りました
モーツァルトが幼少時代に使用していたヴァイオリンによる一夜限りのコンサート
当時6歳のモーツァルトが最初に手にしたヴァイオリン ” モーツァルト・キンダーガイゲ ”というそうです。
楽器は1746年製で、子供用の4分の1サイズと2分の1サイズの中間の大きさ。
日本初お披露目!!
というか、オーストリア国外に持ち出されたのはこれが初めてなのだというから、本当に貴重です。
ザルツブルク国際モーツァルテウム財団と、日本音楽財団の主催によるものです。
今回は日本・オーストリア修好140周年を記念して、国立新美術館では、ハプスブルグ展が開催されており、その関係もあって、国立新美術館内でのコンサートとなったようです。
モーツァルトは、6歳の時オーストリアの シェーブルン宮殿で演奏を披露し、床が滑って転び、マリア・テレジ アの娘マリー・アントワネットに助けられて、そのときに「僕のお嫁さんになって」とプロポーズをしたという逸話も残っていますね。
≪プログラム≫
モーツアルトの幼少期の作品から・・・
チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調K6 (パリ・ソナタ)
チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ ト長調K1 (ロンドン・ソナタ)
チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ ニ町長K29(ハーグ・ソナタ)
そして、そして、そして!
ヴァイオリンの弦は、ガットを使用。
この特別なヴァイオリンを演奏出来るlucky girlは、14歳の松本紘佳さん。
14歳なので、弓は大人用の弓を使い、音が伸びるようにとの計らい。
松本紘佳さんは国際コンクールで上位に入賞し、将来を期待されている逸材なのだそうです。
チェンバロは小林道夫さん
演奏後の松本紘佳さんの感想・・・「温かい気持ち」
ザルツブルクのモーツァルトの生家で、ガラスケースの中に展示されたこのヴァイオリンを10歳の時に見て、音を鳴らしてみたいなと思っていました。幼いモーツァルトが家族の前で弾いていたと思うととても温かい気持ちになりました。
とのことでした。
演奏前に、今回の趣旨やモーツアルトの第一人者と言われる海老沢 敏先生(日本モーツァルト研究所所長、日本モーツァルト協会会長、モーツァルト研究の権威)のお話などが30分くらいあって・・・
演奏自体は30分程度と、短いものでしたが、
チェンバロとヴァイオリンだけの演奏は初めてでしたし、1746年に作られ、実際にモーツアルトが弾いたヴァイオリンの音色にうっとりでした。
モーツアルトが一番好きなわたしは、本当に感激しどおしでした。
ザルツブルグやウィーンに行きたい熱もまた上がりました。
毎日新聞ニュースはこちら
主 催:ザルツブルク国際モーツァルテウム財団、国立新美術館、読売新聞東京本社、TBS
特別協賛:第一生命保険
協 力:日本モーツァルト研究所、日本音楽財団、ビデオプロモーション
後 援:オーストリア大使館