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第12回世界バレエフェスティバル

第12回世界バレエフェスティバル プログラムA
8月2日(日)15:00開演  東京文化会館

指揮:ワレリー・オブジャニコフ  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  
ピアノ:高岸浩子


3年に1度のお楽しみの、世界バレエフェスティバル
15時開演の、19:30終演と長丁場ですが、終わってみればあっという間でした。
約3時間で、世界トップのバレエダンサーのいいとこ取りですからね、かなり贅沢です。

8月のこの公演、チケット取るのは本当に大変でした・・・
っていうか、毎回大変ですけれどね。
今回は、1階3列1、2番。
かーなーり前です。
最初は見えにくいかと思いましたが、最終的にはダンサーの顔がしっかり見える席だったのでこれもアリかと思っています。

今日の指揮者、やっぱりバレエをわかっていらっしゃるのね!と思いました。
Kバレエの新しい指揮者とオケはぜんぜんダメ。
こうやって、上手な指揮者が実際にいるってことを改めて気づかされました。
そうそう、快適は気づかない ってイイ言葉を思い出しました。


■第1部■ 15:00~16:10

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・コチェトコワ ダニール・シムキン


私の大好きな、パ・ド・ドゥ♡
曲も大好き!踊りも最高なんです!
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥで始まるなんて、なんて素敵な幕開けなのでしょう。
2003年のバレエフェスティバルではアリーナ・コジョカルが魅せてくれましたからね!

ダニール・シムキン、基礎がしっかりしていて、安定感のある素晴らしいダンサーです。
アンドゥウォールがとてもキレイで、ピルエットも7~8回転がピタっと決まる!さりげなく。
小柄だけれど、パートナーも小柄だし、サポートもとても美しかった。
ソロのブリゼ、美しい~。

ダニール・シムキン
1987年ロシア生まれ、家族はバレエ一家
ロシアを離れドイツへ移り住み、6歳からステージに立ち、コンクールやガラ公演に出演
ジャクソン国際バレエコンクールで金賞受賞
昨年秋にABTにソリストとして迎えられた

この世界バレエフェスティバルの魅力は、こういう若手ダンサーと、本当に今が旬!というダンサー、さらには大ベテランが終結するところ。

久しぶりに、素敵な男性バレエダンサーと出会いました。

↓ 5:47くらいからが彼のソロです!スゴイ!!
ソロの前も、スゴ技が連発ですし、コーダも素晴らしい!
これはドン・キホーテです。チャイコフスキーは探しましたがありません。
注:今回のバレエフェスとは全く無関係な映像です。


ダニール・シムキンのYou Tube


「くるみ割り人形」より "ピクニック・パ・ド・ドゥ"  
振付:グレアム・マーフィー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ルシンダ・ダン ロバート・カラン


こちらは「あし笛の踊り」の曲で、なんとパ・ド・ドゥ。
ちょっと難しいテーマですね。
個人的には、短いあし笛の曲でヨカッタ!あれ以上長いとちょっと・・・


「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
マリアネラ・ヌニェス ティアゴ・ソアレス


参りました。マリアネラ。
アダージョ、女神様のようでした。
ロイヤル風いっぱいで、ソツなく踊っているな~、と思っていたら、最後の最後。グラン・フェッテで途中、5回転入りました。会場がどよめいたよ。私もこんなの初めて見ましたわ。
でも、そのあとは、ちょっと手に汗にぎる感じで見守ってしまいました。というのは、ちょっとバランス崩れた気がしたのと、また何かスゴイことをするのでは?という期待のもと。最終的には、シングルで終了。

注:これも今回のバレエフェスと無関係の映像です
衣装もそっくりだし、振りはほぼ一緒。
コーダのフェッテはバレエフェスよりスゴイし、観客の盛り上がりも違います。
やっぱり、日本人はおとなしいのでしょうか。
うーん、でもアクロバティックなところだけ盛り上がるのはバレエファンとしては面白くないし・・・


ティアゴ・ソアレスもよかったのだけど、やっぱりダニール・シルキンの後でちょっと印象が薄くなってしまいました。でも、鍛えられた肉体美にあっぱれです。ただ、ちょっとしなやかさがないような印象、筋肉の質が硬そう・・・というか。


「エラ・エス・アグア ‐ She is Water」
振付:ゴヨ・モンテロ/音楽:コミタス、クロノス・カルテット
タマラ・ロホ

床の上に寝そべったところからスタート。
はだかのようなレオタードで、途中から天井から吊られたロングの衣装を着る。
衣類をまとったらうまく呼吸が出来ないような演技に見えました。
うーん。やっぱりモダンは難しい。
タマラの白鳥全幕、楽しみにしています!

「くるみ割り人形」
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ ズデネク・コンヴァリーナ

どうも、私は、彼女の赤く染めたヘアと、可憐なピンクの衣装の釣り合いの取れなさ加減のおかげで、踊りを集中して見ることが出来ませんでした。
これって固定概念?
だからモダンに入り込めないのか?!(笑)


「コッペリア」
振付:アルテュール・サン=レオン/音楽:レオ・ドリーブ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー


何年前だったかしら?アリーナ・コジョカルに魅せられてしまったのは・・・
最初の衝撃がすごすぎて、しばらく席を立てなかったのです。
昨年は、眠りの森の美女を楽しみにしていたのに、首の怪我で降板。見たかったな、オーロラ姫。

あの、トゥ・シューズ、どれくらいの硬さなのかしら?今日は、お蔭様ですごくよく見えたので、それがかなり気になった。すごくやわらかく見える・・・、でもすごくやわらかすぎたらあんな神業バランスは無理なような気が・・・

アダージョでは得意のバランスを!
トゥで立ったアティチュードからパートナーの手を離し、そのまま足を伸ばしてアラベスクまで!
なんでそんな神業が出来るのかしら?!

でも、後半の曲はコッペリアなのですが、そもそもコッペリアにこういう場面がないので、とても変な感じ。

スワニルダ、活発でキュートな感じがビシビシきます。
本当に、アリーナ・コジョカルがにっこり笑うと、私もにっこりしています。
私もそういう女性になりたいですわ。

ヨハン・コボーってあんなに大きかったかな。
アリーナ・コジョカルのYou Tubeはリクエストにより埋め込み不能

<休憩20分> なんだか第1部だけでかなりお腹いっぱいです。


■第2部■ 16:30~17:45

「ジゼル」より第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
上野水香 マチュー・ガニオ

NHKで一時期放送されていた、マチューとルグリのジゼルの練習風景を思い出してしまった。
このスーパー・バレエレッスンは地上波だったのに、
ハイビジョン特集 ドキュメンタリー 「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~
BShi 8月21日(金) 午後8:00~11:00  (60分予定)
パリ・オペラ座バレエ団公演「ドン・キホーテ」 (120分予定)
なんてのがあるらしい・・・
我が家では映らないんですけど!!
DVDになるのを待ちましょうかね・・・


「クリティカル・マス」
振付:ラッセル・マリファント/音楽:リチャード・イングリッシュ、アンディ・カウトン
シルヴィ・ギエム ニコラ・ル・リッシュ


久しぶりのシルヴィ・ギエム!
どんな踊りなのかしら~ってわくわく。
私もこの踊り、踊りたい!って思いました。面白い!


「ライモンダ」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリア・アイシュヴァルト フィリップ・バランキエヴィッチ



「スカルラッティ・パ・ド・ドゥ」(「天井桟敷の人々」より)
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:ドメニコ・スカルラッティ
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス

衣装が好み。
これも、アニエスのデザインかな?
踊りはスーパーインプレッションというわけではなく・・・
ハイ。

「ディアナとアクティオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
シオマラ・レイエス ホセ・カレーニョ

ホセ・カレーニョは3年後は呼ばれないんじゃないかな。
佐々木さんの本にも、新鮮さを保つのが世界バレエフェスの難しいところって書いてあったしね。
ダンサーたちを愛しているけれど、切るときは切る。


「オテロ」 
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:アルヴォ・ペルト
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン



<休憩15分>


■第3部■ 18:00~19:15

「椿姫」より第1幕のパ・ド・ドゥ   
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ


日本で絶大な人気のマニュエル・ルグリ。
彼がパリのオペラ座で引退公演をした後の初の日本の舞台への登場。
拍手もひときわ大きい!

そういえば、去年、エトワール・ガラ、当初ルグリは来日予定はなかったのに突然来日してびっくりした記憶が。そして、バッハをたくさん踊っていたわ。

「フォーヴ」  
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー/音楽:クロード・ドビュッシー
ベルニス・コピエテルス ジル・ロマン


最高!素晴らしかった!
本日の私のランキングでは、第3位かな。

ベルニス・コピエテルスのスタイルは、言葉を失うくらい美しい。
ここに立っているダンサーは皆素晴らしい身体の持ち主なのだけど、群を抜いております。
とにかく、cool!

この作品は「牧神の午後」をモチーフにしているらしいけれど、完全に2人のlove
エロティシズム満点


「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・ウヴァーロフ


スヴェトラーナ・ザハロワ
彼女こそが、今が旬!と言われるダンサーなのでは?
ブラック・スワンが本当にお似合いです。
自信たっぷりで魅惑的でね。
アチチュードの高さの高いこと高いこと!

昨日は不調だったようですが、今日は完璧に近い(グラン・フェッテでちょっと音がずれただけ)



「カジミールの色」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:ドミトリー・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

ディアナの6つに割れた腹筋に目が釘付け。


「マノン」より"寝室のパ・ド・ドゥ"
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル


若い男女が恋に落ちている様子が、私のハートに直撃。
キューン。
本当に熱いキスを交わしていた。
ドキドキしちゃいました。

踊りも本当に素敵で、踊り以上に演技が素敵でウットリ。
最後のカーテンコールでも一番大きな拍手だったのでは?


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ナターリヤ・オシポワ レオニード・サラファーノフ


サラファーノフ、エレガントさの中に熱いスペインの踊りがキレがよく、素敵な踊りでした。
ナターリヤ、トリですが、自信満々加減が気持ちいいくらい。
最後のグラン・フェッテ、最初の1小節は全部ダブルでした。しかもすごいスピード。軸もまっすぐ。
そのあとは、シングル・ダブルで。
はぁ、ため息。



来週も楽しみ!!
今度はBプログラムです。
by aurora1221 | 2009-08-03 01:41 |   美